今日は、最終病院見学実習
いろんな患者さんを診させていただきました
私は、いわゆるリハビリの先生を目指しています

そのリハビリとは、主に
歩行を回復させる・・・理学療法士
日常生活動作、食事・排泄・衣類着脱の回復・・・作業療法士
言葉の回復・・・言語聴覚士
とわかれる。

おいらは歩行を回復させる理学療法士を目指しているのだが
やっぱり他のリハビリも気になっちゃうわけ
そこで、緊張しながら声をかけたわ
言語聴覚士の先生!
そしたら、『患者さんが嫌がっているから』でアウト
そのあと、仲間からこんなおふれが来た
『言語は集中力が勝負、見学者がいると妨げになるから
見学は断念するように』
そうなんだぁってちょっと納得!した時
まさにそのとき
『今度の患者さんはOKが出たので、見学しませんか?』
おぉ〜仲間の羨望の目の中、見学させていただきました

言語聴覚訓練、略してSTは基本的に個室で1対1で行う訓練
言葉というと発声を考えがちだが、医療の現場では
脳の中の言語野という部分に問題があると考える
つまり、発声だけでなく言葉を書くこと、単語を覚えること
それらの訓練も行うのだ

まず先生がノートに今日の日付をかく
平成16年 12月 22日 (水) 晴れ
患者さんがそれを写して書く
平成16年 2月 22日 (水) 晴(水)
これをどごが間違っているのが、発音しながら確かめる
文字を覚えているというよりも写すといった状態
基本的に集中力がない、だから写すといってもチョット異なる
書き順はメチャクチャ、絵を書くように線を引いて文字にする

つぎにカード、いわゆるカルタのとるほう
左隅に大きく『星』と書いてたり、カードに星が描かれている
他に『水』や『本』と書かれたカードが6枚ほど並べて
先生がでっかい声で『星』というと『星』のカードを取るのだ
しかし、これがなかなか難しい
患者さんしばし悩み、先生教える「これは星じゃないですか?」
患者さんは不思議そうに「これは星だなぁ??」
音は聞こえているんだけど、ものが出てこない
例えていえば、星と全然関係のない話のときに
いきなり『星』という単語が出てくると
「エッ!なに?ホシ・・・?ホシ?あぁ星ね!」
ということらしい。それが通常で起こっているそうだ。
これは動作バージョンもあって、こっちはさらに難しい
『お茶をつぐ』というカード
患者さんは男性で会社社長をやってた人だから
お茶なんでついだことがない・・・飲む専門
『つぐ』という動作や言葉がどうしても受け入れられず
結局先生が何度発音しても『お茶を飲む』
混乱すると『お茶をあちゃぶ?』『ちゃぶちゃぶ』など
わけの分からないことを口走ってしまう
言語野の整理ができず、思考過程がすべて口にでてしまう
そんな発音をしているときは、客観的に見て催眠術に
かかっているような雰囲気が受け取れる

自分では自分がおかしいとかはイマイチよくわかっていない
だから自分の言っていることがなんで伝わらないんだぁ
って思うこともあり、
また頭で分かっていても言葉が出てこないときもありで
患者さんはそうとうストレスを感じているらしい
だから、最後の時間は聞いていても正直支離滅裂なのだが
相槌をいれながら、患者さんの話をきちんと聞く

そんな感じのST見学だった
そのSTの先生が超ゆらさんに似ていたの〜
とっても美人で、性格までゆらさんにそっくり
さっぱりとしていて、人当たりがよい感じ
本当にすごく好感のもてる先生で
おいらに
「STに興味をもってもらって嬉しい!
どうしてもリハビリのなかでは個室で行うということで孤立してしまいがちなので、学生さんに知ってもらえてよかった」
と言ってくれた。
STについてあまり知識がないおいらに、
メカニズムや訓練法を教えてくれて・・・
次の患者さんはいないからとはいえ、
カルテをかいたりしないといけないのに
まだ駆け出しの学生にしっかり対応してくれた先生に感謝
人間的な面って上に立ったときに
下の人にどう接するかというときに出てくるものだと
つくづく感じたこの実習
知識を学んだ面も、もちろん多くあったけど
人間について学べたことも多くあった実習だった

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